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沈黙のアフガンの豚のレビュー・感想・評価

沈黙のアフガン(2016年製作の映画)
2.0
敵地に取り残された仲間を救うため、単独でミッション遂行に挑んだ男たちを描いた戦争アクション。
セガール最新作にして、なんと映画館上映作品!
人生において「一度はセガール最新作を映画館で観たい」という夢があったため、ずっと心待ちにしていた作品でもある。
今回は珍しく現役の軍人であるセガール。
しかもスナイパーという渋い役どころ(あんまり動かなくて済むからなんて言ってはいけない)!
果たして今回はどんなセガール拳+狙撃術で仲間を救うのだろうか、とワクワクして観賞。

……って、セガールが救われる役じゃねえか!!
ということで取り残されてしまったセガールは終始敵地の無人の家から動くことなく、ずっと仲間を待ち続ける。
そのため「セリフが少ない」「画面に変化がない」「そもそも映ってる時間が短い」という、まさかの"セガール最新作なのにセガールが主役じゃない"という驚天動地な内容。
セガールを救うために上層部と言い争いになったり、ミッションの途中で出くわした敵軍と銃撃戦になったりと、映画のメインどころはすべてセガール以外の仲間たちで進行。

まぁまぁ内容としては卒のない出来ではあるんですが……正直、館内にいた10人くらいの観客全員が観終わったあと「セガール全然出ねえじゃねえか!」と叫びたいのをこらえていた気がします。
セガールの見せ場は冒頭と終盤のみ、セガール拳一切なしとセガール作品として見るとこれほどダメな内容なのは久しいです。
セガールもなんだかすんごくずんぐりむっくりな体型で……なんだか物凄く寂しい気分になりました。

今後の沈黙シリーズがとても不安になる迷作。
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