LEGION

兄に愛されすぎて困ってますのLEGIONのレビュー・感想・評価

1.5
恋愛体質の主人公にモテ期が来てたくさんのイケメンと恋する物語。抱きついたり手を繋いだりキュンとなる仕掛けをたくさん入れ、台詞も凝ってるように感じたけど狙いすぎたせいか全く心に刺さる台詞や行動がなく全てが臭く感じ、冷めてしまった。登場人物がイケメンなだけで舞台が全く整っていないから楽しめるものにはならなかった。
兄は主人公と血が繋がってないと知って主人公を恋愛対象に見てしまう精神がどうも理解することができなかった。兄妹として楽しい日々も辛い日々も一緒に過ごし、多くのことを経験したのなら恋愛感情ではなく友情に近い家族愛だと思う。それに気付いていないだけならまだ兄を人間として見れたけど作中に家族愛を否定したことから怖くて彼を直視できなかった。
妹も妹で多くの男に揺れすぎてあまり印象が良いとは思えなかった。結局映画の尺の全体時間の6分の5で1人に絞れないのは彼氏になる相手への芯がないから。自分で相手を決める意欲がなく、展開を動かすのは全て男の方。芹川、美丘、橘(兄)が欲しいのではなく彼氏という存在が欲しいだけなのだと感じた。腹黒くも感じるし、続編を作れるようなすっきりしてるけどパッとしない結末は映画の構成も上手いとは言い難い。
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