寝耳に猫800

満月の夜の寝耳に猫800のレビュー・感想・評価

満月の夜(1984年製作の映画)
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@新文芸坐オールナイト

直前に「友だちの恋人」「海辺のポーリーヌ」を観ていたがそれらに比べると退屈な時間が長かった、流石に連続3本目で集中力が切れてきていたからかもしれないが、理由としては、

・痴話喧嘩をする際も閉鎖的な空間で2人だけでやり合っている時間が長く、3人目や外側からの視点が少なかった
→三角関係的な構図にはなっているが、スクリーンに3人が登場して当事者2人が痴話喧嘩しているのを聞いている、みたいな図が少ないので会話に逃げ道がなく、聞いていて面白みが薄れていた

・閉鎖的な空間よりも風通しのいい屋外の方が、夜よりも昼の方がロメールの作品には似合っている
→これは単なる好みの問題かも、お得意の水辺も出てこないしガヤガヤしている中での会話もあまり多くないので楽しめなかった

とはいえ、残り30分くらいで面白くなりそうな気配はあった、一本目に観ていたら印象は違ったかもしれない