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満月の夜のthornのネタバレレビュー・内容・結末

満月の夜(1984年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

自立する女性像は、当時の社会背景もあるのでしょうが、男たちがあまりにも鬱陶しくて集中できない。観ていてイライラする。男の自分が見てもあまりにも幼稚で気持ち悪い。自分の中にもそういう部分がないわけではないが、あまりにも誇張されすぎているようにも思う。

きっとこの女性は誰とも一緒に暮らせないのだろう。それは決して変なことではないのは現代の我々は知っているが、これは80年代のお話なので、彼女は同性からも奇異な目で見られている。

浮気して野生的な男に抱かれたあとにそれにも飽きてしまいカフェーに行ったら今度はオタクっぽい草食系の男性と知り合う、というのもなんだか予定調和すぎないだろうか。お話に意外性がなく、単純に面白くありません。

女性の個性の部分をもうすこし掘り下げれば良かったが、あまりそれはロメールがやる内容ではない気もして、なんか向いてないことをやろうとした結果有耶無耶な内容に終始してしまった印象。
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