DaigoSuzuki

エベレスト 死の彷徨のDaigoSuzukiのレビュー・感想・評価

エベレスト 死の彷徨(1997年製作の映画)
3.0
 (1) なぜこの悲劇は起こってしまったのでしょうか。この惨事の根本的原因を考えて下さい。


悲劇を「登山者12名のうち5名が死没したこと」と定義し、根本的原因を以下と考える。


①帰還のタイムリミットが本当のタイムリミット(pm2時)に設定されていたこと
②想定外の出来事やリスクを十分に考慮できていなかったこと(メンバーの怪我/不調/死亡、他の登山者の存在)
③ゴールが「登頂」に設定されていたこと
④ゴールへの事前のコミットメントや合意形成のルールがなく、チームとして機能していなかったこと


 (2) あなたはリーダーとしてのロブ・ホール(アドベンチャー・コンサルタンツ隊 隊長)とスコット・フィッシャー(マウンテン・マッドネス隊 隊長)をそれぞれどのように評価しますか。彼らが犯した間違い(もし間違いがあったのなら)は何でしたでしょうか。また、あなたがリーダーならその間違いが起こった場面でどのような判断を下しましたか。 


◼︎ロブ・ホール
[間違い]
・帰還のタイムリミットを本当のタイムリミット(pm2時)に設定した
→タイムリミットは2時間ほど余裕を見て伝える(メンバー全員が100%を出せる前提で目標を設定しない)


・ゴールを「登頂」に設定した
→ゴールを「帰還」に設定する。また、目標に対する中間地点(マイルストン)を設定する。


◼︎スコット・フィッシャー
[間違い]
・根拠のない自信から油断する場面がいくつもあった
→常に用心深くある


・メンバーへの心配りが足りなかった(ロブソンの荷物が重いのを気にしなかったなど)
→自律性を尊重しながらも、時折メンバーを気遣う言動を見せる


 (3) このケースから学べるリーダーとして持つべき意識・行動・価値観は何かを考えて下さい。

◼︎意識
・目的/目標達成に対する強いコミットメント
・常に用心深くある


◼︎行動
・目的/目標達成のために必要な行動/リスクを考える
・メンバーの役割分担/ルール作りをする
・目的/目標達成に対してメンバーからコミットメントを得ること
・人望を得る(この人のためなら、一緒に◯◯をしたい)


◼︎価値観
・明確な価値基準(哲学)を持ち、メンバーに伝えること


〜〜〜メモ〜〜〜


・ロブ:フリーランスライター
・「午後2時になったら引き返せ」 
・チョモランマの女神が怒る
・ブーツ
・スコットの油断
・デイルの浮腫
・ロブソンの荷物が重いのを気にしない
・下山用の酸素が足りない
・なぜ戻らないかを聴く時間がなかった
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