時代の閉塞感、家族のプレッシャー、少年同士の抗争、発展途上の60年代台北の空気感がじっとり滲み出ていて最高だった。
ストーリーは私小説的でアジア90年代の王道という感じがして良い◎
ある種エドワードヤン以外がやったら退屈になりがちな長回しの多用にも、それぞれの飽きさせない構図や展開によって4時間の視聴に耐えられるものになっている。カットの作り方やイマージュ＝時間の徹底加減は完全にシネフィルホイホイ。笑
繰り返し観るほどに発見は必ずあるだろうし、評論家みたいにあまり多くは語りたくないと思う。心に仕舞っておきたい傑作です。
