みちろう

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版のみちろうのレビュー・感想・評価

4.1
60年代の台湾が舞台。上映時間が約4時間、めちゃ長いから2時間ずつに分けて観たけど傑作と評されるほどの良さは感じ取れなかった。

夜間の高校に通う主人公の小四が友達とバカなことをしたり、地元のギャングとの争いに巻き込まれたり、ギャングのボスの彼女に恋をしたりする一方、家族は台湾と中国のいざこざに悩まされるっていう当時の台湾の時代背景が反映された青春映画って印象。

国は違えど10代の少年達の学生生活は見ていてどこか懐かしくなるし、小津安二郎監督の映画を思い起こす家庭の風景は自然でリアルな家族のやり取りが描かれてる。名前は覚えられないけど登場人物が個性的で数々のドラマを繰り広げていくのは面白かった。

しかしながら今まで観た200分超えの映画に比べたらスケールが小さく4時間あるのに観終わった後の余韻があんま無い。ややこしい字幕の訳し方、わかりづらい登場人物の関係性など色々と説明不足な所もあるし、そもそも台湾の歴史・文化に馴染みがないと平凡に感じてしまう映画なのかなーと思う。
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