痛くて哀しい青春の神話
8年越しくらいにようやく全部見た。
これこそ映画館で観てよかった。
昔家で見ようとした時は暗すぎてわかんなかったけど今回だいぶ分かった。人物が多いので相関図を頭に描くのにも一苦労。それでも観てなにか自分の中に強烈なものが残った気がする。
あまりに痛々しいので、経験したことのない世界なのに自分のことのように伝わってくる。どこを切り取っても映像がぜんぶ美しい。
思うにシャオスーはこの時代、この世界で少年として生きるにはあまりに純粋だったのかもしれない。子供が晒されるとは考えたくもない暴力の渦の中を皆が流れをうまく掴んで逞しく生きていく中で、彼は絶対的な何かを探していて出会えたと思ってしまったのかな。
あまりに愚かと思いつつも、自分だって昔は彼ほど愚かに何かを信じたくて堪らなくなったし、今だってどうだか知れたものじゃない。
冒頭に流れてくるのだがマーティンスコセッシが本作修復を指揮したらしく、いやぁやっぱ映画人だな〜ってそこでも感動した。
『恋愛時代』と二本立て上映で観たので途中で体力の限界を迎えて一部寝たのが残念。まだ理解しきれてない部分もあるだろうし、浸りたくなるような映画なのでまた何度も見ることになりそう。
【名言語録】
ーこの世界は僕が照らしてみせる