nabe

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版のnabeのネタバレレビュー・内容・結末

-

このレビューはネタバレを含みます

しつこく繰り返される「照らす」映像が登場人物たちの頼りなさ、不確かさを演出してると思った
結局わたしの感情ていう見返りが欲しいんでしょ 私は社会と一緒で変わらない どうして変えようとするの?
て小明のセリフ刺さった。
社会と一緒 ていうのが良い(世界だっけ?)自分を相手から見た時の社会に例えてるのが良い
男の子たちは派閥争いばっかりしてる 個人じゃない 群れてる 対しての小明は群れずに 属さずに 自分の言葉で話してて格好良い
小明にとって社会ていうのは変えようのないもの 自分を含まないものなんだなって思った

小四の側の話で言えば
自分の思い通りにならない そうしてはいけない でもそれでは愛されているのかどうか不安 愛されていないと存在できない(照らされる存在) 不安だから何者かになるしかない 存在しない者になったって、存在はできない 不安は消えない

あれはでも思春期の一時的な脆さなのか?刺さったってことは今もその脆さはあるんだろうな
nabe

nabe