K

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版のKのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

情緒揺れすぎて見終わった瞬間、フラッフラになった。

繊細な人物造形、計算し尽くされた構図、大胆な光と影がゴリッゴリに作り出してくる世界観。
それぞれに魅せられて、共感して、落胆する。
シャオミンはこう生きるしかなかった。シャオスーはその生き方をまっすぐ受け止められるほど、現実を知らなかった。
人生はままならない。

大事なシーンを引きの画にする勇気。
人はみな同じ時を、違う価値観で生きてて、主人公もその場の、大勢の1人にすぎない、でも確かにそこで息をしていて、きらめいていて。『A Brighter Summer day』というタイトルがとても良くて憎い!

にしても、ブラスバンドのシーン。
一生忘れないなぁ。
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