Polling

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版のPollingのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

「エドワード・ヤンの恋愛時代」でエドワード・ヤンに興味が湧いて鑑賞。
この映画の予告にあるニューヨーク・タイムズの「人生の一日を費やすに値する3時間56分だ。」というキャッチコピーに釣られてしまった。

初見だったが、登場人物が多く人間関係の把握に難儀した。鑑賞後、解説サイトを見て理解できた。
鑑賞中はそこまで感じなかったが、結構印象的なシーンが多い。絵力があるというか。
ずいぶん大きな懐中電灯だなと思っていたが、懐中電灯が希望の光の象徴とは気がつけなかった。
確かに机に懐中電灯を置いたシーンが長いなと思っていたが。

主人公のチャン・チェンの10代特有の繊細さが良かった。
映画の中盤、敵対グループを襲撃して数名殺傷していたが、あの時点でもっと警察とかが出張って
こないものなんだろうかと思った。当時の台湾は無法地帯だったのだろうか。
小明の「私を変えようとしてるのね。この社会と同じ。変わらないのよ?何様なの」というセリフが
印象的。アドラー心理学で同じような話を聞いた気がする。
まだ、腑に落ちないところも残るが、もう一度見て確認したいと思える映画でした。
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