戦争末期になると、俳優の貸し借りを行なっていたのかしら。佐分利信が東宝映画に出ている!
日本軍の航空基地で通信業務を担う3人の女性通信士、原節子・高峰秀子・山根寿子の活躍を描いた戦争映画。
初公開が1945年8月5日…原爆投下の前日だったのか…。 8月5日は日曜日だったから、原爆で亡くなった人の中に、前日にこの映画を観た人もいただろうか。
戦時中や原爆のことを遠い過去のことと思い、また、そこだけをクローズアップして考えがちだが、あの日あの時も、今と変わらぬ日常があったのだ。
そんなことをふと思いながらこの映画を観ていた。
結婚よりも仕事(御国への奉仕)を選んだ原節子。女性の社会進出は1930年代の映画において、テーマとしてよく扱われていたが、戦後、そして現代と、良くも悪くもテーマとして色褪せないままだ。女性の社会進出を描くと、どの時代も新鮮さを持って迎えられる。進歩が無いということかしら。
デコちゃんのセリフにあったが、B29に女性の通信士などが乗っていたことがあったのだろうか。
デコちゃんがとっても可愛くて、山根寿子も綺麗で、戦争末期の製作にしてはなかなか素敵な映画だった。
※本来72分の映画の69分15秒版を鑑賞。他のコメント欄に佐分利信の登場部分が抜け落ちてると書いてあったが、しっかり登場していた。山根寿子と相思相愛の二人という設定だった。