高峰秀子と原節子が並ぶと個性の違いがよくわかる。本作ではデコちゃんが良かったな。
女性主体のプロパガンダ映画なのだけれど、いわゆる「銃後の守り」ではなくて男性と共に飛行機に乗って空を飛ぶ通信士という役職をフィーチャー。
1945年の8月5日に封切り、終戦時に唯一上映されていた劇映画がこれということで、当時すでに日本の敗戦色は濃かった、というかほぼ確でこれは負けるという状況だったはず。
女性通信士たちに恋愛絡みのストーリーが配されていたのが印象的だった。私情ありきのストーリー展開は当時の世の中の雲行きとも関係ありなのでは。
円谷英二による飛行機の特撮は迫力があった。「ガンバレ ガンバレ 女性通信士」