フジタジュンコ

難波金融伝 ミナミの帝王 絆-KIZUNA-のフジタジュンコのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

これはミナミの帝王シリーズの中で1、2を争うほど泣けるエピソード。

丹古母鬼馬二の演ずる藤本がなぜ台湾人ホステスに入れ込むのか(しかも彼氏ができたか心配したり、焼き肉を食べさせたり、という、いかにも「ホステスに入れ込んだ客のやりそうなこと・いいそうなセリフ」なので巧妙に隠されている)、なぜ北京語を知っているのか、なぜ沢木組と関わりがあるのか、なぜ出稼ぎの外国人の不遇さを知っているのか……後半に怒涛のように伏線の回収が行われ、最後の藤本と麗華のシーンは涙なくしては見られない。
藤本が非常に人情に篤い人として描かれるので、部下たちが藤本を慕って行動に移すシーンもとても感動的。

とはいえただ泣かせるだけじゃなくて、最後にはクスっと笑わせて終わる、さすがミナミの帝王です。