なんで観てしまったのだろう。なんとなくホラー系の映画が観たくて選んでしまった。
途中で放棄するのももったいないような気がして最後まで観てしまったが、あまり観る価値のないような作品。しかし、「社会派ホラー」（そんな言葉があるのかどうか知らないが）という斬新なところに挑戦したと思えば悪くない。
イギリスの民度の低さ、移民問題、格差問題など、ホラーを切り口に社会問題の方を描きたい作品なのだ（監督の意図は知らないが）と思えば、後悔も薄れる。
人の心に汚泥のように溜まった社会への恨み。それが噴き出て事件になることが、いまの日本でもある。その因果関係が明瞭にはならなくても、つまり説明がきちんとなされなくてもそういうことは往々にしてあるだろうと思う。世界は縁起だから。
公開：2016年
