mitakosama

エグゼクティブ・デシジョンのmitakosamaのレビュー・感想・評価

4.3
もしかしたらアクション映画で一番好きかも!それくらい自身のベストアクション映画。
何度も言うけどザ・ロックと同年で、翌年コンエアーが上演されたんだもんなー。この時代まではハリウッドの勢いが凄かったよ。

イスラム過激派テロリストがハイジャック。逮捕された同胞の解放を要求しながら、実は大量化学兵器を利用した東海岸への自爆テロだとわかり、特殊部隊が飛んでいるジャンボジェットへ乗り込む。
と言う話。

冷戦が終わりアメリカの敵がソ連からイスラム圏になった時代。アメリカのナショナリズムが露骨に映画に反映されている。
こういうアメリカファーストは嫌われがちだが、今この映画を振り返るとこのナショナリズムがハリウッドのパワーそのままに感じる。
ナショナリズムも映画の大切な一要素なんだと再認識するわ。

飛んでいる飛行機のテロリストを倒すためにステルス機から空中ドッキングをし、直接乗り込むというトンデモ作戦。
特殊部隊の隊長にセガール。情報部の作戦立案者(カートラッセル)を信用せず作戦に同行させる。更に技術部(オリヴァープラット)も強引に同行。
カートラッセルはパーティ中に呼び出されたので終始タキシードだ。特殊部隊の隊員にジェームスボンドと言われちゃう笑

そして、なんと作戦中にセガールが脱落!!!公開当時映画館でビックリしたわぁ。セガールがいたら大抵の事件は解決出来ちゃうが、主人公側にあえて不利な状況を用意する。
更に爆弾処理の隊員が頚椎損傷で動かせなくなる。またしてもピンチを上書きする。

ピンチが重なれば重なるほど、逆境を覆しての勝利はカタルシスが上がる。設定と脚本が抜群に上手い。

飛行機のキャビンアテンダントにハルベリー。彼女が味方になって立ち回ってくれる。
オリヴァープラットはいつもストローを咥えているが、コレを爆弾の起爆装置解除の絶縁に使うシーンとか痺れまくったよ。

予想を常に裏切り続け、予想外な解決方法が重なる。息継ぎなく怒涛の展開。面白い要素しかない面白い映画。最高だ。
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