このレビューはネタバレを含みます
原作は名作戯曲との事。
デンゼルは2010年の舞台でも主演をやっている。
原作が戯曲なだけあって今作も舞台を見てるかのようなほぼ会話劇オンリーの作品。
デンゼルとヴィオラの名演技に救われてる部分がかなりデカいし少なくともデンゼルが主役じゃなかったら俺が見てなかったかもしれないが演技だけじゃなく内容自体も悪くはない。
時代、人種、家族、夫、妻、息子、そしてそれぞれの生まれた家庭環境や有害な男らしさや古臭い価値観などそれぞれの答えをこの映画が教えてくれる訳ではないが様々なメタファーが散りばめられてる地味ながらも優れた人間ドラマ作品だと思う。
今作のデンゼルのパフォーマンスは彼のキャリアの中でもかなり上位にくるほど良かったのではないか。
なんならこの時点で集大成的な演技を見せつけたと思う。
ヴィオラも感情を押し殺した静かなる妻を見事に演じていて助演女優賞でオスカー獲ったのも納得の熱演だった。
そういえば最近フォレスト・ガンプを見直したばかりだったのもあってミケルティ・ウィリアムソンが今作でも同じような役やってたのには少し笑ってしまった。