1950年代の黒人家族を舞台に、デンゼル・ワシントンが監督と主演を務める会話劇。
原作はピューリッツァー賞受賞作。舞台版では妻役のヴィオラ・ディヴィスがトニー賞で主演女優賞を受賞し、本作でもヴィオラ・デイヴィスがアカデミー助演女優賞を受賞した。
正直、期待値が高かったのもあるかもしれいけど、かなり「きつい映画」だった。何より主演のデンゼル・ワシントンが嫌なやつすぎて全く感情移入できない。とにかく高圧的で頑固なクソオヤジ、見るもの全てに当たっては愚痴愚痴と。普通に腹が立つ。
妻のヴィオラ・デイヴィスも何故こんなやつが好きなのか。どれだけ酷いことをされても、どれだけ酷いことを言われても、ちょっと話し合ったらすぐ許す。意味不明すぎる。
もう少し余白のある物語なら理解できたかもしれないけど、戯曲が原作なだけあってとにかくとんでもない情報量のセリフの応酬。緩急すらなくて、ひたすら疲れる内容。しかも古い価値観で展開されるから余計にね…。
他の人たちも「舞台っぽい」「映画らしくない」と書いてあるように、セリフから演出からカメラワークからとにかく凝り固まってる。デンゼル・ワシントン…力みすぎ!って感じの映画だった。