ひかるん

フェンスのひかるんのレビュー・感想・評価

フェンス(2016年製作の映画)
3.8
感動的な家族の話かと思いきや、生々しい、嫌な父親の話でした。100%極悪非道な父親というわけではないのが、またリアル。
デンゼル・ワシントンと言えば、色々な役を演じていると言っても、「イコライザー」しかり「クリムゾン・タイド」しかり、思慮深く善良なイメージですが、本作ではその要素をほとんど感じませんでした。一方的でがさつな印象のみ。
心底胸くそ悪い父親役ですが、見ていてここまで嫌なやつだなあと思わされるのは、やはりデンゼル・ワシントンの演技力の高さゆえ。
ほとんど救いのない物語ゆえに、素直に好きとは言えない作品ですが、デンゼル・ワシントンとヴィオラ・デイヴィスの演技には見えないほどの演技には心から満足しました。


視聴から丸1日たったものの、相変わらずこの映画について、あるいはその結末については、どういう感情で受け止めればいいのか困惑したまま。
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