ちゃんしん

フェンスのちゃんしんのレビュー・感想・評価

フェンス(2016年製作の映画)
3.8
親が子供にしてやれること…。

子供の人生は子供のものでしかない。
親がやれることは、子供の人生を出来る限りサポートすることしかないと思う…。
どんな人生を歩んでいくのか?は子供が選択していくべきであり、親はそれが間違いか間違いじゃないかを子供に常に問いかけていくしかないだろう。
どれを選択していくのか?は子供の意思が優先されるべき。
子供の人生を出来るだけ守ってやろうとしてフェンスを作ってやることが正しい親の在り方だとは思えない…。
正しいと思える選択が意図せず崩壊したり、違う結果を導いてしまうことに繋がってしまうことなんて、人生には沢山あるように思う。
人生なんて、明日さえ、どうなってしまうか?も、確定していないものだ。
明日、事故に巻き込まれたり、大災害に見舞われたりする可能性はゼロではない…。
ただただ、その可能性が幸いなことに低いだけだ。
結局、誰もが見えない明日に向かって歩んでいく…。
裕福な家庭に生まれたとしても、たとえ悲惨な境遇で生まれてきたとしても、明日に続く自分の人生がどうなっていくのか?は、全てが自分の選択に掛かっている。

「親ガチャ?」
「配属ガチャ?」

確かにいろんな影響はあると思うが、それが、先の人生を決めてはいない…。
もしかしたら、それが自分の性格や感覚や能力にプラスに働いていくことに繋がっていくかもしれない。
どうなるか?
なんて、誰にも分からないし、結果でしかその選択の答えが出てこない。

子供の人生は子供のもの。

親は子供にいろんな可能性をもたらしてやったり、違う可能性を示したり、子供の意思を確認したり…、出来ることは、そんなサポートだけだろう…。
あとは、子供が自分で何とかするしかない。
自分の人生なんだから…。

自分と同じような人生を息子に味合わせたくないトロイ。
本当は、ずっと逆転ホームランを打ちたくて仕方なかったんだろうけど…。

自分は現実を見据えて子供に夢を見るのを諦めさせるより、子供の可能性を信じてやる方がいいと思うんだけど…。
明日なんて誰にも分からないんだし…。
子供が自分の意思で自分の責任で選択した結果の人生なら、子供は自分自身に納得出来る人生になる。
子供には、自分の意思と覚悟と可能性を信じて、自分の人生を思いっきり生きていって欲しいと思うな…。
ちゃんしん

ちゃんしん