この映画は、Broadwayで上演されトニー賞を受賞した『Fences』の映画化。2010年Broadwayリバイバルで共演したDenzel WashingtonとViola Davisが今回も共演する。（今回、Denzel Washingtonが監督兼主演）
1950年年代のピッツバーグを舞台に、元野球選手である主人公とその家族の関係を描いた作品で、頑固で自分勝手な父親と献身的な妻、父親と息子達の確執、そして。。。
（頑固で自分勝手といっても、人種差別に苦しんだ過去が、そうさせている）
『Fences』とは、妻が夫に、隣の家との間に作ることを頼んだものだが、家族の一体感を象徴するものであり、最期には完成された『Fences』の前で家族が集うことになる。
当時の黒人家族を描いた作品ではあるが、一筋縄ではいかない、どこにでもある家族の姿を描いているともいえ、その意味でも共感を得るところが多いのだろう。
主人公の妻を演じるViola Davisの演技が素晴らしく、アカデミー賞助演賞の最有力候補に挙がっている。
