ピロシキ

フェンスのピロシキのレビュー・感想・評価

フェンス(2016年製作の映画)
4.0
ヴァイオラ・デイヴィスがほぼ「主演女優」と呼べるほど圧倒的なのだが、受賞したオスカーは助演女優賞。
おい!あの存在感見て言うとんのんか!とは全然思わない。むしろ変に納得させられる。だってやっぱりどうしたってデンゼル・ワシントンの映画であることには違いないし、そんな主演男優に18年以上も (フェンスの内側で) 尽くし続ける、「内助の功」に対する評価なのだろう、という意味での納得である。

最少限の登場人物、ミニマルな舞台設定
膨大な量の台詞、会話の応酬

狭い空間のなかで、夫と妻・親と子・兄と弟、あらゆる関係性が蠢いて、物語を動かしていく。役者たちの熱演だけを取っても、場外ホームラン連発。ほんでも何言うたってやはり、ヴァイオラ・デイヴィス。鼻水も拭わずにひたすら大噴火するあのシーンだけでも、劇場でみ、みたかったは。(過去形)
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