えりみ

フェンスのえりみのレビュー・感想・評価

フェンス(2016年製作の映画)
4.3
WOWOWで。
日本劇場未公開作品。
Dワシントンが舞台もやったのに監督・主演で映画も作ったとのこと。
どんだけ好きなん(^^;
他のレビュワーさんが言及されている通り、パッケージのイメージと中身が違うので要注意。
ピュリッツァー賞、トニー賞、NY批評家協会賞と名だたる賞を総なめという戯曲は未読、作者のオーガスト・ウィルソンも知らん。
舞台劇にも興味なし、ただただデンゼルワシントン目当て。
み終わって「なんやねんコレ」と思って調べたら、舞台劇を映画化したと知って納得。場面転換無いに等しいもんね。
しかもひたすら自宅裏で喋り続けるだけで139分もあるのよ、奥さん!
日本の配給会社が手をつけへんかったのも納得。
ヨレた学無し親父がくだらん事ばっかりくっちゃべってるだけやけど、
「よくもまあこんな長台詞をカットも挟まず噛むこと無しに台本も見ずに喋れるもんやな」と、話の中身より役者のスキルの方に感心するように。

家長父制が残っていた団塊ジュニア、第二次ベビーブーム世代としては結構あるあるネタやった(異母兄弟はおれへんけど)のと、
復刻版のキャップを買うたことのあるニグロリーグの話が出てきたことで
なんやかんやと最後までみてしもた。
ゲイブのラッパが沁みるラストにホロリ。
女の人には気分のいい話やないけど、ビオラ・デイビスが母と妻、女の顔を見事に魅せ分けるので、裏テーマというか真のテーマは親父よりオカンのほうかもしれない。
えりみ

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