R

フェンスのRのネタバレレビュー・内容・結末

フェンス(2016年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

映画の99%がセリフなんじゃないかってくらい、すごい会話量。

トロイには嫌な感情ばかり浮かんだ。
平等な世界なら叶えられたことが、人種差別によってねじ曲げられてしまった過去は確かに存在する。でも何もかもを虐げられた記憶のせいにして正当化してる姿に、思わず負け犬!って言ってやりたくなった。
でも、そうなってしまった姿からは虚しさも感じる。
息子に夢を追うことを禁じ、しまいには浮気。子供を作ったあげく妻に育ててくれと。堂々と言い訳する様を見て、それ関係ある?!?!って叫びたくなったし、もう見てられなかった。
家族の世話が〜、男の責任が〜、とか、周りに支えられていることを忘れて、自分のやってきたことだけにフォーカスして、勝手につけ上がって疲れてる感じ。

それもひっくるめて良い映画だった。
トロイとローズの、庭先での喧嘩シーンが一番好き。
ヴィオラデイビス、気迫があってガツンとくる。
デンゼルワシントンも、のめり込んでこんなに長いコメント描いちゃうくらいお見事。

もう帰る帰るって言って、なかなか帰らない(帰れない?)ボノが地味に面白かった笑
R

R