2024年現在、商業的で搾取のような、黒人差別にスポットライトをあてた作品が世に蔓延っていて、これの作品はもしかしたら公開当初に見ていたら「商業的で搾取のような、黒人差別にスポットライトをあてた作品」とは思わなかったと思う。
ドラッグ中毒でドラッグ代のために息子の同級生に体を売るシングルの母、その母にドラッグを売るが時が移ろいきっと殺された知らない事を教えてくれるおじさん、ゲイで小柄で黒人でいじめられっこで殴られた相手を殴って少年院に行き結局ドラッグディーラーになる主人公。
アメリカンフィクションで風刺的に書いた本のような、白人様はこんなの求めてるんでしょう?というような典型的な抑圧された黒人像だなという印象になってしまった。
ただ、いつになっても愛を探すことをやめないでいたいし、心を揉んで柔らかくして、少しずつでも誰かに開いてみても悪いことはないんだって思った。