凄く"純粋"な映画だった。
ネタバレせずに説明するのは難しいんだけど、素直さというか、幼少期には凄く清らかな心だったのに社会に触れて、下手な賢さだけ身について行って、だんだんと心が捻くれていく。なんかそういう感じに凄く共感して、ラストに一気に持ってかれた。
話は平坦なはずなのに物語は波打ち、静的な描写なのに内面の激動を感じる。主人公が無口な設定だからとにかく台詞が少ない。なのに感情の揺れ動きは伝わるし、そういう描写手法にも映画としての純粋さを表現する意図が潜んでるのでは？という仮説。
兎にも角にも、物凄い綺麗な映画。綺麗すぎてエンドロールの間ひたすら自己嫌悪に陥った^^;
