麻菜

愛の部屋、裸の2日間/朝までの二夜の麻菜のレビュー・感想・評価

4.8
2人がそこから去ってしまえば、痕跡などなにも残らない
運命の人という概念は、自分を安心させるための道具に過ぎないと、いつから気付いていただろう
英語を話せるのに翻訳機能を使って話しかけてくる男も、ホテルのバーにいるのに近くのバーでもう一杯どうかと誘ってくる男も、そういえばいたような気がする
そんな男たちに、ショットを10杯飲んでも真っ直ぐ歩いて、おやすみなさいと言える女でいようと思った
人は、歳を重ねると臆病になる
あてもなく街を歩いて、あちこちへ迷い込むことができるのはもう、旅に出たときか酔っているときだ
どんな選択も、自分にとって確かなもの
言葉など、数えるほどしか必要ない
今更、当然、愛している
麻菜

麻菜