Arts0001

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章のArts0001のレビュー・感想・評価

1.5
スッとろい映画っスねー。駄作。

ジョジョ4部のアンジェロ編と虹村兄弟編で構成されている本作。

漫画の実写映画化につきものの病。
語ること多すぎて原作からちょいちょい要素を摘んだものの、なんだが味の薄いものになってしまった。病に侵されていました。

原作通りにやれとは言っていません。2時間でやるのが無理なら、原作の面白かった点を強調して行かないとやはり苦しい。脚本に無理が出てくるのは当然なので、そこは演出や、編集でなんとかしないと。。。

まず。説明台詞が多い。
康一が仗助を見つけた時、心の中で(仗助君だ)と呟いてから「仗助くーん」って。。。

なに寝言いってんスか?ドタマ見りゃわかるじゃないっスか?って感じ。

編集もバタバタ。
尺の関係なのか、爺ちゃんを殺されてからそのままアンジェロ戦に突入。
ここで、仗助が爺ちゃんを助けに行き、承太郎が駆けつけて、間髪入れずに部屋がグッチャグチャに荒らされてる描写になる。アクアネックレスが時を止めて部屋を荒らしたかのような超スピードなんだけど。。。

アンジェロと形兆の意味のあるような、無いような食事シーンを入れるのであればここにもう少し尺を使った方が良かったと思う。

虹村兄弟戦でも演出がヘタクソ。
葬式中に形兆を見かけたから追う仗助、それを見て、ついて来た康一。あんま納得できないなー。そんなに仲よかったか?
そこから虹村邸を散策。いや、あぶねーから帰らせろや。
案の定、襲われて弓撃ちの刑。

戦闘もかったるいセリフがイチイチ挟み込まれてせっかくの盛り上がりをイチイチ切る。原作は週刊連載だから、各話ごとに説明セリフがあってもいいんだけど、それを映画にそのままもってきたらそうなるでしょう。

あとね。山岸由花子のくだりは完全にいらないだろー。あれを出すならエンディングに差し込まれる次回作の引きを、由花子のサイコシーンにしないと映画だけ観た人は意味がわからんよ。あの女はなに?って話。

最近の日本映画の脚本や演出ってどんどん良くなってきているので、有名作品を使って足を引っ張るのはやめてもらいたいものです。
Arts0001

Arts0001