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女神の見えざる手のcookieのネタバレレビュー・内容・結末

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

敏腕ロビイスト エリザベス・スローンの、銃規制に関する約3ヶ月間の闘いを描く社会派映画(原題:Miss Sloane)。

全編に渡りギュウギュウに詰まっていることが、冒頭のスローンの言葉に表れている。
「ロビー活動とは予見すること。敵の行動を予測して、対抗策を考えること。敵の一歩先を読んで計画し、敵が 切り札を使った後に自分の手を見せるのが勝者。 相手の不意を突いても、自分が突かれてはだめ。」

書物を残さなかったソクラテスが、なぜ有名になれたのか?
その答えがラストに繋がる鍵。

隙のないファッション、たくさんの台詞、休めることのない頭脳。主演 ジェシカ・チャステインの圧倒的な演技力とスピード感のある展開に、終始グイグイと引きつけられる。

相手の動きを読んで流動的に対応できるよう、常に複数の作戦を用意。部下をも欺くスローンの単独プレイが、チーム間に不信感を生む。
利己主義で冷酷なスローンは正直、人としては好きになれないが、それすらも計算ずくだろう。単独行動で全責任を自分が負うことでチームメンバーを守り、己を犠牲にしたソクラテスのように自身のキャリアを傷つけて完遂という筋書きに、あっぱれ!
最後は議長の良心に訴えるのかと思った私は、甘々だった💦

あの時の📳がサインだったのか!
プラトンとなる決め手になったのは、あのメモだったのだろう。

後々面倒なことになりそうな男性がずっと気がかりだったが、彼もまたプロフェッショナルだった👏

スローンをあそこまでにさせた過去も知りたくなる。
見応えあり。痺れます!
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