ヤマト

女神の見えざる手のヤマトのレビュー・感想・評価

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
4.4
2022年266作品目
洋画連続鑑賞中。
Amazon primeの高評価作品を観よう10作品目
【ジェシカ・チャステイン】主演
ジャンルは社会派サスペンス、ドラマ
《女神の見えざる手》

キャッチコピー「彼女がアメリカを『毒』で正すー。」
「大統領になりたければ彼らに頼め!"戦略の天才"ロビイストが銃社会を止めるために仕掛けた"一手"とはー?」


まずは[ロビー活動]はなんぞや?ってところから。
特定の主張を有する個人または団体が政府の政策に影響を及ぼすことを目的として行う私的な政治活動のこと。
対象となるのが今作品にも出てくるような議会の議員や政府の構成員、公務員。
で、この[ロビー活動]を行う私的人物・集団のことを[ロビイスト]というそうです。


【ジェシカ・チャステイン】演じるマデリン・エリザベス・スローン[通称=リズ]は大手ロビー会社のコール=クラヴィッツ&ウォーターマン社に所属し、天才的な戦略でどんな依頼も成功に導く花形ロビイスト。

ある日、リズの元に銃器保有に賛成する女性を増やして欲しいという依頼が舞い込んで来るが、銃の規制強化に賛成しているリズはその依頼を断ります。
そして、アメリカに対して最も影響力を持つ利益団体からの案件を蹴ったことで【サム・ウォーターストーン】演じる上司のジョージ・デュポンと口論となります。

その夜に行われたパーティーを途中で抜け出し帰ろうとした時、リズは銃規制強化法案の賛成派に付くロビー会社ピーターソン=ワイアットのCEOの【マーク・ストロング】演じるロドルフォ・シュミットから引き抜きの話を持ちかけられます。

翌朝、リズはミーティングの場で即日ピーターソン=ワイアット社に移ることを告げ、数人の部下と会社を去っていくことになりますが、冒頭からも登場するリズの右腕の【アリソン・ピル】演じるジェーン・モロイとは袂を分かつことになります。

そこから元々所属していたコール=クラヴィッツ&ウォーターマン社とリズが移籍したピーターソン=ワイアット社の戦いが始まり、勝つためなら手段を選ばずどんなことでも武器にしていくリズ。
一方、敵である銃ロビー(銃の規制強化反対派)も圧倒的な資金力を持ち、様々な方法でリズ達を妨害し、ついにはリズへの個人攻撃として、ウォーターマン社で働いていた時の違法行為の証拠を元に聴聞会を開くことになる。

追い詰められていったリズであったか、ここで僕自身が全く予想もしていなかった大どんでん返しで鳥肌物の結果になります。

いや~エリザベス・スローン凄いの一言。
勝つために手段を選ばないにしても、その発想力、行動力には脱帽します。
冒頭でのリズの台詞。
『ロビー活動は予見すること。敵の行動を予測して、対抗策を考えること。勝者は敵の一歩先をよんで計画し、自分の手を見せるのは、敵が切り札を使ったあと。』
『相手の不意を突いても、自分が突かれては駄目。』
全て納得な台詞です。
ホントよく考えられた素晴らしい作品でした。
バリバリのキャリアウーマンで、ガンガン攻めていくリズの戦い方を皆さんもご覧あれ!
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