どにーだーこ

女神の見えざる手のどにーだーこのネタバレレビュー・内容・結末

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

人生で観た映画トップ3に入るくらい好き。ジェシカチャスティンがかっこよすぎ。主人公のバックグラウンドに全くフォーカスされないので、誰も信用せず完全秘密主義、性欲を男娼で発散するなど無機質な人間性がとても際立っている。ロビー活動で奮闘し腐敗した政治に立ち向かう正義感の強いけなげな主人公、ではない。どんな立場であろうと「勝つ」ただそれだけ。勝利の為なら何だって利用し使えなくなったら切り捨てる。そんな恐ろしくスーパードライな主人公が、法廷で黙秘を通した男娼に動揺したり、とっておきの切り札のボールを(それが最後の切り札ではなかったにしても)部下に持たせていたりするところは人間らしさが見えて良かった。ちょっとご都合主義な展開ではあるけども、最後のすかっとする逆転劇は大興奮する、しばらく余韻の残る映画。前半が早口で怒涛のセリフの応酬なので、ここで入り込めないと脱落する人が多いかも。