このレビューはネタバレを含みます
複雑な映画だった
テンポ感は冒頭から異常に早くて内容理解に精一杯
終始キレッキレのエリザベスストーンがただただかっこよかった。
ああいう上司は本当に嫌だけど、あそこまでしごできだったら何言われても何も言い返せないんだろうな、
異常な頭の回転力、嫌だけどなんか憧れてしまいそうな存在
勝利のためであれば、キャリアのためであれば、どんな手段を使っても、何もかも犠牲にすることができる。何かを失うことができる人が何かを得ることができるって、本当に彼女のことをいうんだろうなと。
ああいう強い女性こそ何かを抱えていて、孤独で、ただ愛することを知らないだけなんだろうなと見て思った。
ラストの逆転劇は圧巻だし、どこまで先読みしてどこまで逆算してるんだと恐怖すら感じた。本当に圧倒される演技力。
ラストのシュミットの顔、”この女はなんて女なんだ”という若干の恐怖と唖然の表情、あの絶妙な尺の時間よかったなー。敵に回したら終わりだよね。
エズメへの罪の意識
そこがどうしても拭えなくて、エリザベスは結果としては大勝利でも、エズメを取り巻く自分自身には負けたんだろうなと、2人の顔を見て思った。そこの描写が素晴らしい。
エリザベスなりに責任をとって罪を背負っているところが、しっかりと人間味があってよかった。
邦題が失敗しているっていうのを見たけど、確かにその通りで、全然内容と乖離してるし、受け取ったメッセージと違くてもっといい伝え方あるだろうなと思った。