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女神の見えざる手のkazuのレビュー・感想・評価

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
4.0
この映画を見るまでは、ロビイストなんて知らなかった。

調べたことをそのままコピペしただけですが、以下の通り。

『ロビー活動(ロビーかつどう、lobbying)とは、特定の主張を有する個人または団体が政府の政策に影響を及ぼすことを目的として行う私的な政治活動である。 議会の議員、政府の構成員、公務員などが対象となる。 ロビー活動を行う私的人物・集団はロビイスト(lobbyist)と称される。』


裏工作や根回しする人って事ですね。

この映画は、ある政治家から銃規制を解くロビーを断ったことで大物政治家たちを敵に回し闘い抜いた女性の話です。

闘い抜いた・・と言ってしまうとまるでヒーローだけど、ロビイストって、そんな綺麗でかっこいい仕事じゃないよってところを描いているのがこの映画の見所だと思います。

大事なのは勝つ事。

彼女は常に精神刺激薬をバクバク食べながら、人の三大欲をも合理的に満たし、活動に集中する。

発する言葉は恐ろしいほどの影響力をもち、人の行動、思考をあらゆる角度から想像し、先手を打つ。

自分の思う方向に追い込めるよう罠を張り巡らせる。

敵はまるでネズミよう。

優勢から劣勢、そして勝利を手にするシナリオを自分で作り、完璧にやりこなした。

敵が二度と起き上がれないよう徹底的に息の根を止める方法で。

ねじれてる
映画のセリフの中にもあるけど、ねじれまくってる彼女だからこそあらゆる知恵が浮かぶので敵に回すとほんと厄介な人間です。

味方もボロボロにするのも厭わないけど、法を破らせることはしない。
全て加担させたら刑期5年なのでその部分は1人で背負い込んでた。
そこだけが、彼女の人として、してはいけないことの線引きだったのだね・・。


〜感想〜

まるでチェスかカードゲームを見ているようで、面白かった。
どんでん返しは観てる側には心地良く、
特にラストスピーチが格好良くて
スカッとする。


ただ、このような人が周囲に居るようなことがあれば、生活に影響されぬよう、エズメが感じたようにできるだけ離れた場所で暮らしたい・・
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