賢太郎

女神の見えざる手の賢太郎のレビュー・感想・評価

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
4.3
結構前から鑑賞したかった作品。時間が出来たので、ようやく借りてくることが出来ました。

"ロビイスト"という職業。日本では馴染みの無い言葉ですが、所謂「根回し屋」ですね。対象として、政治家、役員、大企業など様々な立場の思惑を掌握し、メディア戦略を立案し、クライアントの勝利のために奔走する。

その中でも今作の主人公のエリザベス・スローンは、超一流の凄腕ロビイストです。睡眠時間も削り、人生の全てを仕事に費やしています。「見た目の美しさ×仕事の有能さ」と完璧ですね!!
銃規制法案の設立をするために弱小ロビー会社に転職をしてからもその知性を生かしながら様々な戦略を仕掛けていくのですが、彼女の過激なやり口や、人の信頼を踏みにじるような戦略に、見ている自分も思わず葛藤してしまいました。しかし彼女の「信念」、「勝利への執着」の自分も見習わなくてはならないと痛感しましたね。

同時に各方面からプライベートを暴かれていき、エリザベス自身の内面の描写や内に秘められた不安定さも見事にジェシカが演じており、ただ"冷徹な敏腕ロビイスト"という肩書きだけではなく、のめり込んで見てしまいました。プライベートを捨てて仕事1本に絞る生活がまず物凄い選択だと思いましたし。

銃規制の問題に関しても一考させられるストーリーにもなっているので、是非借りてみてください。オススメします。

追記
キングスマンのマーリンだ!と叫んだのは僕だけではないと思いたい!w
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