掛谷拓也

女神の見えざる手の掛谷拓也のレビュー・感想・評価

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
3.6
勝つためには手段を選ばない考えるアメリカの女性ロビイストをジェシカ・チャステインが演じる。減らない銃乱射事件を背景に、銃購入希望者全員にバックグラウンドチェックを義務付ける法案を可決しようとするロビー会社と、合衆国憲法修正第二条を堅持し銃所有を神聖不可侵な権利として護持しようというロビー会社の権謀術数を駆使した戦い。ハウス・オブ・カードでおなじみのワシントンDCが舞台。ジェシカ・チャステインのビジュアルと声の甘さがやり手ロビイストにそぐわない感じがして最初は話に乗り切れないが、早い展開のだましだまされるストーリーに引き込まれる。アメリカの民主主義の寄生者が誰かという問いに対する最後のどんでん返しが心地よい。