ひねくれはちゅう類

女神の見えざる手のひねくれはちゅう類のレビュー・感想・評価

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
4.1
あらすじ
すべての毒に捧ぐ、毒をもって毒を制すときのその毒の人のための映画


我が師ジョセフジョースターは言った。
「勝利を確信したとき、そいつはすでに敗北している」
それを地で行く感がたまらんです。

主人公が合わないという人が多くいるのはとてもわかる。銃規制反対派の主人公だが、はっきり言って銃をなぜ規制すべきかなんてどーでもいい!感がめっちゃ出てるから主人公にそういう正義の意味で感情移入は出来ないと思う。主人公にとってはチャレンジする甲斐のあるゲームに過ぎないのだ。

そして、主人公の手は基本的にダーティ。巨額の資金を持つ敵に対抗する手は何かという問題に、知恵?正義?信念?ノーノー、こちらもカネ集めで対抗。
フェミニストがお金持っていると知ればフェミニストを煽ってカネを出させる。1500万ドルget!やったー!男女平等?うん、興味なし!

……悪党か!

そういう意味で、悪党vs悪党を楽しめない人にはあまり向かない映画ではある。

※以降ちょいネタバレ描写あり




が、悪党すぎても困ったもので、実は(ちょっとした自慢ですまないですが)読めちゃったんですよね、どんでん返し。

フォローしてるsoumaさんの指摘も原因のひとつ。「自分の手を見せるのは敵が切り札を使った後」という台詞。
そこから逆算して、僕ならどんな手を打つかを考えたら答えが出てしまった。

要するに僕系の悪党思考だとどんでん返しがわかっちゃう。

が、それを抜きにしてもジェシカチャスティンは魅力的な演技で好きだな。それにテンポよく進むのでわくわく止まらず面白い。サスペンス映画としては傑作の類いではないだろうか。

唯一、あえて難を言うとすればエロシーン(デリヘルマッチョ)は必要?毎日呼んで、毎日ケンカして、毎日ヤってるの、なんだアレ。そのくせおっぱいポロリなし!マイナス0.1しました(憤怒)!
アメリカでは女性が呼ぶ方の風俗をエスコート役って言うのね。ムダな豆知識を得たわ。一生使うことはない知識をどうもありがとう。