鬱々とした曇り空＋自然光＋中世近世ってたまんないですね。さらに女3人のむせ返る様な愛憎劇…完熟して苦味すら出てきた果物みたいでウマウマです🍴
流れついた大きな箱を開けてみたら女（ジャケ真ん中）の死体が入っててきゃーー！ってOP
高級娼婦が殺された実際の事件を元に「女のあり方」を辛辣に説いてる話でした。脚を開き金持ちに「寄生」するのが幸福への近道⇄いやいやもっと他人を思い遣って！を行ったり来たり。第一次大戦前夜が舞台になってるので現代人には遠くの出来事なんですけど「老い」を持ち出されるとニヤニヤしてもいられない
新人メイド（米倉涼子ソックリ）の視点です。犯人はジャケの択なので推理も何もなく、3人の女の生きザマと成れの果てを見守る…という感じ🔍
あなた可愛いし私みたく贅沢な暮らしが出来るわよと屋敷の主に弟子としてスカウトされ、古株使用人からは娼婦は天国に行けないぞと止められ…まだ若くどちらの道も選べる彼女がやり手なのか素直なのか良く分からず先が予測できない。
3人ともファンになりそうです一体何者？
金持ちなだけあって衣装や美術にウットリしちゃいます。アシンメトリーに被る帽子ってカッコいいですよね👒撮影は会話のカットバックが平坦でちょっとうるさいんですが、基本落ち着いていて引き込まれるし終盤のドラマチックなクロスカット（2人とも黒い服！）が素晴らしい。ラストの一瞬も鳥肌です👁
何より、30m先も見えない様な霧の曇天ですよ。映画のムードを決定づけるのは天候なんだなぁと改めて思ったのでした
もっと面白くなる余地は感じますが80分の見応えとしちゃ充分。ハンガリーが絡む映画ってどれも個性的で記憶に残る…
