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サクラダリセット 後篇のminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

サクラダリセット 後篇(2017年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

不思議な能力者が住む都市を舞台にした二部作後編。
仲間の複数の能力を繋ぎあわせて、死んだ同級生を蘇らせた主人公だが、その彼女の口から死の真相と都市に危機が迫っていることを知らされる。能力を管理する組織の幹部が都市の住人の力を無効化する計画を実行しようとして......という話。Gyaoで鑑賞。

前編でやや曖昧だった主人公のヒロインに対する気持ちや、もう一人のヒロインの秘密など、序盤は恋愛ドラマ部分が盛り上がりを見せていた。恥ずかしいセリフ連発。
ただ、都市の存亡をかけて戦う後半部分は消化不良気味な内容に感じた。一番の問題は主人公たちが戦う意味かと。及川光博演じる敵側ボスの動機と主張がすこぶる真っ当で、彼の計画に従ったほうが良いのではとさえ思える。それに対し、主人公が能力者存続を訴えるロジックがいまいち納得しづらく、共感できなかった。原作通して読めば分かるのかなあ。
あと、前編から出ていた写真の風景を現実化する能力があまりに万能で、映画の「21世紀少年」のヴァーチャル世界みたいに物語のバランスを崩す要素に思えた。
とはいえ、世界観やラブストーリーは割と好みで観ている間は楽しめた。若手俳優たちの好演も光った。
主人公と数名を除くと、ヒロインが自分の能力を使えばヒロイン自身も記憶がリセットされる設定なのに、ヒロインは主人公たちと出会う以前はどうやって自分の能力に気づいたのだろう......?
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