蒼井ことり

エゴン・シーレ 死と乙女の蒼井ことりのレビュー・感想・評価

エゴン・シーレ 死と乙女(2016年製作の映画)
3.4
エゴン・シーレの絵が好きなのと、ウィーンが好きなので迷わず見に行った。
大胆な性描写なので好みが分かれると思う。男も女も体当たりで、惜しみなく出してます。エゴン・シーレ役の俳優さんが、ここ数年で見た中でいちばん美形だった。なんだこのキラキラしい人は、と目が離せなかった。あー、あの絵のモデルはこの人だったのかぁ、とか、おー!クリムトと夢の共演だー、と絵が好きな人は楽しめるかも。エゴンの外見的な美しさは有り余るほど堪能できるのに、彼の内面の美というか、性格描写が足りなくて(ロクデナシなのは分かったが)、あまり人間性に惹かれなかった。なぜ女たちがこんなにもエゴンに夢中になるのかとか、妹とのビミョーな関係性が中途半端に終わった感じで、その点が物足りない。あと現在と過去の構成がわかりづらい。
短い人生だけど、生きてる間に評価されていい人生だったんじゃないかなぁと思った。絵は知ってても本人のことは知らなかったので、多作で精力的な活動だったんだなあと勉強になりました。
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