バクチャン

ジェーン・ドウの解剖のバクチャンのネタバレレビュー・内容・結末

ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

検死官をやってるトミーとその息子オースティンのもとに、緊急の検死依頼が入る。検死するのは20代くらいの身元不明遺体、通称「ジェーン・ドウ」。親子は検死解剖を始めるが、遺体に隠された不可思議な事実と色んな怪奇現象でてんやわんやのホイ!となる……!という話。

検死シーンが普通にグロい!レバーとかホルモン食べながら見るのには不適です。ポップコーンは美味しく食べれました。
でもグロいだけじゃなくてちゃんと面白い!
遺体を解剖していくたびに色んな謎が提示されてそれを推理しながら観るのが超楽しい。クトゥルフ神話TRPGとかああいうミステリーとホラーが入り混じる話が好きな層にはめちゃくちゃ刺さると思います。私は刺さりました。ちゃんとヒントも提示されているので色んな推理こねくりまわしてジェーン・ドウの正体を考えていくのめちゃ楽しい〜〜〜!ちなみに大外ししました。リアル知識がいりましたねこれ。
そうやって推測しながら観たから最後のどんどん謎が解明されていく流れはすっきりしたし、「なんで死ぬことになったかじゃなくて死因を特定するのが検死官の仕事」「死体が動くなんてありえない」とかましてたリアリストかつ一級フラグ建築士のお父さんが真摯に真摯に「君は生きている」とジェーン・ドウに語りかけるところはすごくよかったです。あのまま感動的なエンドに持ってったってもよかったやんと思うくらい。だけどこれホラー映画なんだよな!ギャハハ!無事に仕返しされてて「そらそうやな……」になってしまった。
話が綺麗にまとまってるし最後のオチもめちゃくちゃ良くて本当に言うことがない……。とってもお上品なホラーミステリー映画って感じです。めちゃくちゃ裸体出てくるけども。それでもなんか美しいもんであんまり下品さを感じない。画面がずっと手術台の上のミシンと蝙蝠傘の出会いって感じ。雰囲気だけでも楽しいのに話がまとまってるから「良いホラー映画観たな〜」って感じです。
調べたんだけど続編出るとしたらジェーン・ドウが蘇るそうですね……。蘇るな!
あのまま無差別に死を呼ぶアーティファクトでいてくれ!!
バクチャン

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