遺体安置所にジェーン・ドウ(身元不明)の死体が運ばれてくるが、その死体がヤバかった…。 なんといっても遺体安置所という最悪のロケーションで謎が深まる死体にメスを入れる度に、日常にも地獄の門が開いていく様子をしっとりとした暗い空間で魅せるので本当に怖い。遺体安置所という空間を上手く利用した恐怖演出や各遺体に施された伏線、そして気を抜いた時に来るラストのゾッとする終わり方に至るまで徹底した作りに感服すると同時に平謝りしてしまう。
一体の物言わぬ綺麗で美しい死体から対義するように広がっていくエグく惨劇的な底知れぬ恐ろしさがこの映画にはあります。