とむ

アンダー・ザ・シルバーレイクのとむのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

犬用ビスケット、
犬が吠える様な声の女性たち、
入賞証代わりの毒入りクッキー、
フクロウのキス、
スーパーマリオ、
ゼルダの伝説、
腹をぶち抜かれたリス、
字幕に表記されないヒッチコックの墓、
映画のオーディションに集う女たち、
老人ばかりが歩く朝の墓地…

数々の魅力的なメタファーをチラつかされ、
劇中のアンドリュー・ガーフィールドよろしくこの映画に対して深読み・妄想するだけで何本も映画を見た様な気分にさせられる怪作だなぁ、と見終えてしみじみ思います。


予告編やハリウッド近くが舞台という繋がりで
デヴィッド・リンチの「マルホランドドライブ」を連想したけど、そこまで複雑な話ではない様な気がしました。

要は主人公のガーフィールドくんは、
「人工的な世界」を毛嫌いしているんじゃないかなぁ。
ゲームの中ではアリだけど、
現実さえプログラミングされているとは思いたくないという非常に傲慢な思想の持ち主。

だから「あの作家」や「あの世界」を嫌悪するし、
自分が好きな人にはその世界の住人であって欲しくない。
その為ならば何だってしてしまうんです。
少なくとも彼女の本音を聞くまでは。


つまり、ドッグキラーは誰かっていうと…
ヒントは1〜3行目。
とむ

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