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キム・ソンダル 大河を売った詐欺師たちのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

4.0
朝鮮王朝 国王が孝宗(ヒョジョン)1619-1659の時代のお話です。

韓国では誰もが知る寓話がベースだそうです。
でもこの通称名キム・ソンダル=キム・イノンは存在していたそうで・・。

当時の中国王朝清に取り入って金と権力を得ていたソン・デリョン(チョ・ジェヒョン)を騙して地位を奪おうと・・それはイコール復讐・・のために計画を立てる愉快な詐欺師グループ。
メインの3人はデリョンによって清の奴隷となっていたのを死んだふりをしながら命からがらに帰国し、金持ちから金を奪う生活をしています。
それが
キム・イノン=キム・ソンダル(ユ・スンホ)
ポウォン(コ・チャンソク)
弟分キョン(シ・ウミン)
それと
ユン菩薩(ラ・ミラン)
といったメンバー。

途中、李氏朝鮮の初代王 李成桂(イ・ソンゲ)が登場するのですが、まあ日本で言うのも難しいですが、李氏朝鮮が江戸時代だとして「徳川家康の夏の陣を支援したのが祖先でして・・」って感じですね。そして川の所有権を与えられたのだとww




この映画、韓国のウェルメイド映画の代表格と言えるかもです。
「アジョシ」あたりからルックも含めて韓国映画のクオリティが一気に向上したと。でその傾向は加速し、これ2016年でしょ、これ以降さらに広がる《オールイン映画》への展開が予感される気がしました。
・ブレない映画の軸
・笑うポイントの設定
・序盤のテンポを加速するエピソードと見事な編集
・悪のキャラクターが行う悪事
・観客を憤らせるエピソード
・ひっくり返す展開力
・有無をも言わさぬ刺激的なCG映像
などなど、観客のお腹をいっぱいにさせる


キョンが刺されて倒れる時、カメラも横に倒れるショットは愉快でした。



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