アズマロルヴァケル

おとなの事情のアズマロルヴァケルのレビュー・感想・評価

おとなの事情(2016年製作の映画)
4.0
アイデアとドラマ性で良い意味で面白い映画。

ロッコとエヴァ夫婦のところに集まった夫婦たちと訳ありの独身男性と共にスマホを使ってメールや電話の内容を皆に見せあうゲームをエヴァが提案し、7人はゲームをやりつつも秘密を露呈されて想像を絶する事実を知ることになる話。


私が観る映画では常連候補となった女優アルバ・ロルヴァケルさんの作品。

基本的には登場人物の秘密が徐々に軽いものから重いものまで明らかになっていく構成でした。

アイデアとしては多少応用してもいいと思ってもいいのだが、そこをドラマ部分で補うべく、様々なシーンがありまして、独身男性ペッペとレレの携帯を変えてリスクを減らすようにしたものの逆にレレがペッペの重大な秘密を被るはめになったりロッコが自分の娘に彼氏との泊まりを支えるべく鞄にコンドームを入れたという事実が出てきたりとほっこりとしつつもスリルのある内容でした。


なかでも、コジモのゲス不倫っぷりは最低最悪で、同僚との不倫のみならずまさかのあの人物までも不倫しているというW不倫をしているゲス野郎であり、ビアンカに関しては子供が欲しくないのに子供を作ることをしている点ではアルバ・ロルヴァケルさんが演じてるところもあってか役柄や境遇が「ハングリー・ハーツ」のミナと一緒だろ!とある意味笑えました。

ラストシーンはインパクトが弱いものの、しっかりした教訓にもなる寓話という意味も込めてきちんと収束しようとしているところが上手かった。他人の秘密を探る危険性を示唆した面白い映画でした。