このレビューはネタバレを含みます
丁寧に見える暮らし の皮を被った、
頑固で偏屈で胆力のある暮らし
若い頃から、
自分の好きなことと許容できないことがはっきりしちゃってる修一さんは、人生を暮らしていく上でめちゃくちゃ強いよなぁ
2人の関係性に憧れは抱けないけど
(時代背景の産物でもあると思うし)
だけど、とても美しいなぁと思ったよ。
ドキュメンタリー好きだけど、これはかなり
(編集者の意向に沿った)ドキュメントだったな。
作品としては良かったけど、ドキュメンタリーとしては好みではなかったな。
(割と私が好きなドキュメントは、編集者の描きたい設計よりも、素材マターでいかにそのままの現実を繋げまくるドキュメントだからなのもある。本作は割と、意図的に組まれたように感じる演出やカットの構図が多いように感じた)
丁寧な暮らしへの想いが強すぎて、
意向と行動のチグハグさが気になってしまった
(魚は養殖はダメだったり、シルバニアファミリーはプラスチックダメだけど人形と小物は手作りでない とか)
きっと、若い頃はご夫婦めちゃくちゃ尖ってだのが丸くなったんだろうな。
丁寧な生活ってことばではなくて、
頑固で胆力のある生活だと思う。
丁寧にみえる 生活を実践する為には、
色々な許容できない項目がめちゃくちゃ出てくるんだろうな。
死ぬ前に、自分が成し遂げたかった仕事ができた修一さんはすごく幸せだと思う。
そして、庭を自分の形で継続させようとする、英子さんはとても尊かった。2人だけで完結する世界は、めちゃくちゃ2人にとって幸せなことなんだろうな。