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アニタ~世紀のセクハラ事件~/コンファメーションのKのレビュー・感想・評価

3.5
1991年にアメリカを騒がせた、連邦最高裁判事に指名された男に対し、元部下の女性がセクハラを訴えたことから始まった”世紀のセクハラ問題”を題材にした社会派ドラマ。

最高裁判事承認のための公聴会で語られる赤裸々な告白、キャリアや人生をかけて訴えたところで悪者扱いされる女性の立場の弱さがまだまだここ最近の出来事だったのだと思い知る。

被害者がハラスメントを訴える権利を得たのはほんのここ最近の話で、それまでは権力に揉み消されてきた問題がたくさんあったはず。被害者がハラスメントと思えばそれはハラスメントという定義は、抑止力として重要な定義だと、この映画を見て思いました。弱いものが我慢するなんて間違ってる。

女性の立場や権利が男性のそれと等しくなるにはまだまだ道のりは長いと感じますが、少なくとも少し前よりはずっと良くなっている。それは、勇気を出して戦った過去の偉人たちのおかげでもある。
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