フジタジュンコ

炎のフジタジュンコのレビュー・感想・評価

(1975年製作の映画)
4.0
“生は親友と共に
死は親友の腕で”

え、エモ……(叫びそうになるのを手でふさぐ)

映画界の千年さん(「千年に1度の映画」)である本作品、3時間半あるのでこれまで日和ってきましたが、配信終了直前に滑り込みで鑑賞しました。複数のバージョンがあるそうですが、JAIHOやU-NEXTで配信されているのは204分のディレクターズ・カット版のようです(劇場公開版は暴力シーンがカットされているとか)。

50年ほど前の作品でありながら、それほど古さを感じさせないほどに現代のインド映画に多大な影響を与えているのが見て取れます。ダブルヒロインはどちらも大変美しく、Adobeもなく高須克弥もいなかった時代にこれほど美しいとはびっくりですね。2組のカップルがそれぞれ実生活でも結婚されているというからまたエモい。

砂と土と岩の乾いた黄土色、ホーリー祭の鮮やかな色彩、未亡人の真っ白なサリー、といった、「色」が印象的な作品でもありました。