犯罪のその向こう側
ストーリー
代々犯罪を生業とする流浪のアウトサイダー一族。一家の跡継ぎであるチャドは、犯罪からも放浪生活からも抜け出したいと考えていた。そんな中、彼の父が大きな強盗を計画し、抵抗するチャドを無理やり手伝わせる。
主演 マイケル・ファスベンダー
個人的にこの系統の作風が大好きです。
インディーズで有名俳優が出演しアウトローな"家族"の物語。
今作は非常に評価が難しい。
ハッキリ言えば都合の良い面白さ、物語的には面白くない。
最後の最後まで父と子の関係にヤキモキするのかと思っていたらこのラストに共感。
あー、そうか。これは父と子の確執であり再生の物語なんだなと。
ラストでやっと理解した。
主演のマイケルファスベンダーのこの手の演技は超一流。長年彼のインディーズ作品に対する想いをかなりの数観てきたが、今作はファスベンダーがやりたかった事が見て取れる。
脇を固めるブレンダングリーソンの曲者感も完璧で時代遅れの悪しき父を熱演。
さらには驚きの役でショーンハリスが出演し、今やハリウッドの大スターと化しつつあるバリーコーガンのブレイク前も拝める一石二鳥映画。
この手の映画にリアルや意図などを求めてはいけない。心の目で映画の"匂い"を感じて欲しい。
