地元のスーパーマーケットで20年以上前の恋人と再開するのは、まさにノスタルジック。
学生時代の恋人となれば、淡い恋バナな関係だったろう。その様子が分かる当時の手紙や、思い出を合わせながら奏でる会話にはちょっぴり切なくなった。
人は結ばれるべくして結ばれる。
つまり逆に言えば、結ばれないのも運命。
この20年連れ添っていた場合……
という仮定をした、おままごとの20th Anniversaryも、現実にはないのよね。
それでも、あれだけお互い波長が合うと、色々と想いは強まるよね。
20年もしたら、お互いに状況は激変していて当たり前。
それでも惹かれていくのは、元から互いのことが好きだから。
全編白黒で描く世界は、なんだか趣深くてオシャレだ。
冬ということもあって、どこか哀愁漂う。
大人のロマンスをしっかり見せてくれる、味わい深い作品だった。
登場人物はほぼ主役の二人だけ。
途中、ウトウトすることはあったが、約1時間半の会話劇はテンポも良くて脚本も良かった。
外枠を埋め過ぎたからか、キレイにおさまってしまった。
記憶に残る作品にはならなそう。
いつまで経っても互いの弱さを打ち明けらる存在って大きいんだな、、、と思い、私も以前好きだった昔の恋人を思い出しました。