神保町

太陽の塔の神保町のレビュー・感想・評価

太陽の塔(2018年製作の映画)
2.0
自分が思ったことを書くが、原発の話が出るまではとても面白かったが、作中の原発を語る人たちの思考が古くて硬くて現代に適応していなくて嫌いだった。(作中では太陽の塔のことだけ話してほしかった。)
過去の自分が日本と一緒に成長してきたことを、切り離して話している。

あなた達が岡本太郎と同じ表現者なら、ただ批判するだけじゃなくて、絵や音や彫刻で核の恐ろしさを表現して後世に残すこともできるかもしれないのに、それをしないであなた達は本当に表現者なんですか?と問いたい。

岡本太郎は日本が戦争に負けたおかげで太陽の塔を作れたし、原発を落とされたおかげで明日の神話を描けた。
あえて"おかげ"という言葉を使ったが、それは戦争とか核というものが作品を作る上でのインスピレーションであったり、イメージやモチーフであったり、何らかのモチベーションになっていたからである。

原子力発電はCO2の観点からみると地球温暖化の影響はなく発電効率もいいというメリットがあるが、核のゴミ問題や福島の放射能問題等のデメリットもあり、一長一短である。
日本の経済成長は少なからず原発の恩恵を受けてきた。その時代に生まれ育った作中の人たちが、3.11の後にこぞって原発を批判をする。
「原発は反対だ!」「再稼働するな!」と。今まで真剣にデメリットに目を向けてこなかった人たちが声を上げる。
本当にこれは政府や電力会社だけの問題なのか?
原発に反対なら、原発で発電した電気は使わないぞって、自家発電で電気を賄っていたのか?
誰も予想していなかったことが起こって、経済や生活の面で今まで沢山原発の恩恵を受けてた人たちが、後になって原発反対ですって、そんな後出しジャンケンずるくないですか?
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